人がついやってしまう仕組みを知ろう!元・任天堂企画開発者の書いたビジネス書

人がついやってしまう仕組みを知ろう!元・任天堂企画開発者の書いたビジネス書

ゲームってついついやってしまいますよね。
そんなゲームからヒントを手に入れられるビジネス書。

「ついやってしまう」体験のつくりかた を紹介します。

たま
たま

特にマリオやドラクエが好きならおすすめの本だよ!!

こんな人におすすめ

  • 他人に自然と行動してもらえるヒントが欲しい
  • 自分や他人が動けるようなゲーミフェーションを学びたい。
  • 任天堂のゲームが好き。人気ゲームの構造が知りたい

ゲームはどうやって心を動かしているのか?

この本ですが

「子どもが言う事を聞いてくれない」
「買ってほしいものが売れない」
「私の話がわかってもらえない」

こんな悩みをお持ちの方のヒントが見つかる本です。
どんなヒントかと言えば人の心を動かすためのもの。

著者は玉樹真一郎さん。
全世界で1億台を売り上げたゲーム機「Wii」の企画を担当した方。
そして本人は「Wiiのエヴァンジェリスト(伝道師)」とも呼ばれています。

そんな彼が有名ゲームの「ついやってしまう仕組み」をこの一冊にまとめました。

本に出てくるのはスーパーマリオブラザースなどの人気ゲーム

この本では以下のゲームの「ついやってしまう」が紹介されています。

  • スーパーマリオブラザーズ
  • ゼルダの伝説 時のオカリナ
  • ドラゴンクエスト シリーズ
  • ラストオブアス
  • 風ノ旅ビト
  • ポケットモンスター
  • テトリス

ここで名前をあげたゲームタイトルは書籍内に名前が出てきます。
そして「そのゲームに組み込まれたついやってしまうこと」の解説が入っています。

スーパーマリオブラザーズがなぜ面白いのか?

スーパーマリオブラザーズですが、世界一売れたゲームとしてギネスブックにも掲載されています。

そんなギネスブックにも載ったマリオはなぜ面白いのか?

これを掘り下げることから、始まります。

そんな売れたゲームですが、スタートしてもどう遊ぶかの説明があるわけではありません。

ましてや、ジャンプやダッシュや何を動かしていいかなんてわかりませんし、どっちに進めばいいかもわからない。

わかることは、マリオが右を向いているという事。

だから右に進めばいいのでは?
そして、右に進んでみます。
右に画面がスクロールし、クリボーが登場します。

この書籍ではこれを「直観デザイン」と呼んでいます。

直観的デザインは仮説が当たるからおもしろい!

今の右に進んでクリボーに出会う流れには

仮説→試行→歓喜

というプレイヤーの心の動きがありました。

仮説:右に進んだらいいのでは?(仮説があってるかは分からない)
試行:右に進んでみる(仮説があってるかは分からないが試行中)
歓喜:クリボーに出会う(仮説があっていたと解り喜ぶ)

クリボーに出会った事が歓喜かというのは驚くかと思いますが、クリボーに出会ったという事は右に進むのが正解と分かったことで人の脳は喜ぶそうです。

スタートの数秒の間だけでもゲームのデザインがされているのが分かります。

人を動かすための仕組みをゲームから学べる一冊

人を動かすためのヒントにもなりますが「どうやったらビジネスをよりゲームのようにスムーズにやれるか?」という視点で私は読んでいました。

自分がしたくなる仕組みもですし、他人がしたくなる仕組みのヒントにもなると思います。ぜひとも手に取って読んでみてください。

ゲーミフェーションのヒントにも?

また、ゲーミフェーションのヒントにもなるのでは?と私は考えています。

ゲーミフェーションとはビジネスにゲームの構造などを取り入れ、ついやりたくなってしまうような仕組みを作るというものです。

この本にはゲーミフェーションという言葉は一切出てきませんが、ゲームの仕組み、ついやってしまう仕組みが詰まっています。

ぜひともヒントを見つけてみてください。

たま
たま

ただ、私が購入した理由は元・任天堂社員が書いたというタイトルに釣られました。
それでも十分楽しめますのでおすすめです。