台風19号で避難所を利用した話 その2【避難所暮らしと感想】
- 2019.10.21
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前回、台風19号から避難するまでの話をしました。
今回は台風当日の16時、避難を決意したところからです。
10/12(土)避難から避難所での就寝まで
16時:荷物をもって避難。しかし、忘れ物も多かった
早速避難という事で荷物をまとめました。
まとめた荷物は以下のとおり。
- ノートPC
- Macmini
- iPad
- モバイルバッテリー
- HDD(クッションにくるむ)
- 食料(購入したお菓子類)
- 飲料(2リットルペットボトル5本分)
- 替えのパンツ・靴下・Tシャツ
- 上着
衣食住の「衣食」と守りたい「データ類」ですね。
この荷物をもち、レインコートを着用しいざ避難所へ。
移動中、風は強いものの小雨。何事もなく5分ほどで到着。
強いて言えば一度折りたたみ傘が風で反転したくらい。
17時:避難先は近くの某中学校。パーソナルスペースの確保
避難したのは某中学校。ある避難所では住所不定のホームレスが受け入れ拒否をされたという話もありましたが、そこは受付もないため住所の確認もなし。
すぐに体育館へと通されました。
しかし座るかの指示もないため、自分で空いてるスペースを見つけ、荷物を置く。
到着してから10分ほどで、校舎の3階4階に移動指示してくれの指示。
避難した体育館は1階にあり、今後浸水の恐れがあるためでした。
3階にたどり着いても空いてるスペースを見つけるのは自分です。
3つの教室がありましたが、どこも空き具合に大差はなかったため、フィーリングで場所を決めました。
空いてるスペースに荷物を置きとりあえず座りました。
どうするか迷っていると、すぐに避難係からの指示が。
それは台風に備えるための準備。
まずカーテンを締る。ガラスが割れた時の被害を抑えるため。
次に、少しでも窓側から遠ざかるように教室の机を窓側に移動しました。
全員で協力して行ったため、5分程度で備えは完了。
その後すぐ、一人が横になれるシートと毛布を受け取りました。
荷物をおいていたスペースにシートを敷く。これでパーソナルスペースの完成。最初はそわそわしていましたが、10分ほどでその状況にも慣れました。
各自がパーソナルスペースでくつろいでいたからです。
周りがくつろいでいたので、自分もパーソナルスペース内でスマホをいじりました。心配をしてくれた知人への連絡です。
18時 家にいるよりは落ち着いた生活・夕食と読書と雑魚寝
周りの目も気にせず、リラックスしていました。
パーソナルスペースに使っているシートは普通のカーペットのような厚さ。
足を伸ばして横に寝転べるほどのスペースもあり、くつろぐには十分でした。
再度周りを見渡すと、教室には自分と同じ30代の独り者というのはいない事に気づく。人数は大人・子どもを合わせて20人弱くらいでしょうか。
大体が家族で避難してきている方ばかり。若い家族か高齢者をもつ世帯が多かったです。
状況の分からない子供は遊んでおり、それ以外の人は本を読むかスマホをいじる、寝るといった事をしていました。
18時半頃になると、避難係が生活についての説明をしてくれました
- 教室に入りきらないほどに避難者がいるため、廊下にも人がいる
- 食料について、今は持参したものを食べてほしい
- 避難が長引くようであれば、ある程度の食事はあるので安心してほしい
程なくして、周囲が夕食ムードとなり、おにぎりや菓子パンを食べ始めていました。
自分は何を食べていたかというと乾パン。
持ってきたポテチは全部食べれる気はしなかったし、缶詰は匂いが気になりました。そもそも箸を忘れていました。
結果、今すぐ食べれるのは乾パン。
災害時に乾パンを食べてみたいという欲を少なからずもっていました。
封を切って一口。
カリッくる噛む音をなるべく抑えながら食べたが、甘さが控えめで案外美味しい。
(3つ4つ…これは止まらないぞ…)
…
…半分食べる前に飽き、封をしました。
美味しいのは初めだけですね。
19時になり、kindleで予めダウンロードしてた本を読み始める。
読んだのはDaiGo著書の「後悔しない超選択術」
そこにはちょうど避難の決断の話が書いていました。
災害などが降りかかった時、ほとんどの人は「自分だけは大丈夫」という正常性バイアスが働きます。
対処法は、災害が起こった時に選択肢を広げて「最高の結果」「最悪の結果」を想定し、行動に落とす事。
自分を振り返ると、テレビのおかげで「最悪の結果」を想像する事ができたため、選択肢を広げる決断ができました。
自分の気持ちの整理したところで一度寝る事にしました。
20時半 起床から消灯まで
20時半に目が覚める。何だかんだでゆっくり眠るにしては落ち着きません。
何かできる事はないか…ブログネタはどうしよう…?
…そうか!
このタイミングで、この事をブログに書こうと思いつきました。
実体験はGoogleさんの評価も良いって聞いた事がある!!
再度乾パンをつまみながら、ipadでブログを書きはじめました。
21時頃、風が強くなる。今にも窓ガラスが割れるんじゃないか?と正直怖いくらいだ。
ただ、気持ちはブログを書くことにフォーカス。出来事を振り返りながら文章を作り上げました。ブログのおかげで一気に時間がすすむ。
21時半、再度避難係がきて説明をはじめました。
- 22時には消灯。
- 早朝に出るときはゴミは持ち帰ってほしい。それとシーツ毛布は元の場所に返却してほしい
- 希望があれば毛布はくれる
内容を聞き終わった後はギリギリまでブログを書き、22時に消灯。
消灯後も寝れず、少しスマホをいじっていたが、22時半頃には記憶はありません。この頃には寝ていたようです。
10/13(日)避難所生活終了
夜中1時 雨風が止んだのを確認。帰宅。
夜中1時頃にけたたましい音で目が覚める。
その音は、室内全員のケータイから緊急アラームでした。
ほぼ全員が一度起き、アラームを消して寝ている。
自分は廊下に出てトイレへ。ついでに、窓から外を眺めると意外な風景が…
道路は全く濡れていない。それどころか雨風も止んでいる。
(あれ、帰れるんじゃない?)
荷物をまとめ、外に出る。
とりあえず無事帰宅。道路も被害がなく普通に帰れました。
@wataritama0308 October 12, 2019
というか、乾きすぎじゃない? pic.twitter.com/OwV7al4l3b
こんな感じ。
雨風に打たれる事もなく無事帰宅しました。
ドキドキの帰宅…窓は割れてないし…部屋も大丈夫!
全く支障なし!
養生テープを剥がし2時ころに就寝!
感想や反省など
台風から一週間ほど経ちましたが、既に感覚が薄れてる…
人間の慣れの怖いところですね。
そんな話はおいといて、まずは感想。
今回早く動けたのは世の中のおかげ!
正直、テレビであれだけ大きく放送し、電車も止まる。
企業も休みにする。
世の中が備えるように呼び掛ける。
そういう心掛けがあったからこそ、自分も早く動けたんだと思います。
そういう点は世の中に感謝ですね。
それと避難を選択肢として見た自分も褒めたいところ。
反省点
これは多々ありました。
防災グッズの用意
懐中電灯・手回し充電器はほしかったですね。
今回は半日で帰れたものの、一週間以上など長引いた時を考えると…ぞっとします。早く買っておこう。
情報が入ってから避難を選択肢に入れるまでに時間がかかった
最大級の台風が来るという時点で、避難所を調べ始めたりしておくべきでした。
それもあってろくに準備をしてなかったため、出るときに忘れ物もしました。
…財布ですね。お金が役立つ生活が送れたかは分かりませんが、財布があるとないとでは、安心感が違いますので…
情報に流されたところも
カテゴリー6の話とかはしょうがないとして、養生テープを×に貼ることがメリットデメリットをもってるのは知らなかった。
何故貼るべきか?逆説はあるのか?など広い視野で物事を見るべきでした。
こんな感じです。
色々ありましたが、私は元気です。
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