脳を健康にし、未来や人生が楽しくなる「ブレイン・ルール」

脳を健康にし、未来や人生が楽しくなる「ブレイン・ルール」

一定の年齢になると、こういう言葉を口にするのは珍しくない話です。

「20代後半になったからもう歳」
「30代になったからもう歳」
「40代になったから…」

こんな、年齢を気にする台詞。

口にはしなくても、ふと思う事もあるかもしれません。

たま
たま

口グセの様に言ってる人もいるのでは?

何か悪い事があると、どうしても歳を言い訳にしてしまうのです。

私もたまに歳を言い訳にしてしまいますが、書店でこんな文字が目に入りました。

「健康な脳が最強の資産である」

健康というワードに目がない私。

その言葉が心に突き刺さり、ある本を購入しました。

この本で知ってほしいことは

脳は衰えはするが、使い続ける事で予防はできるし、改善もする

ということ。

それでは書籍「ブレインルール」について、紹介します。

脳は老化するが鍛える事ができる

内容は「老化と正しく付き合い、対策をしよう!」という本です。

本の冒頭で「よぼよぼの老人」と言っても過言ではない70代の高齢者たちが5日間で元気に若々しい笑顔で楽しむようになった話が書かれています。

また、そのまま本を読み進めると、脳の機能は加齢と共に衰えていくことがわかります。しかし、何歳になっても脳を正しく前向きに使い続ける事で、年齢以上に脳の力を発揮する子ことができるのです。

そのための10のルールというものがまとめられています。

脳を健康にするための10のルール

この本は10章構成ですが、1章のまとめに1つのルールが書かれています。
各章の結論だけ一言で書いていくと

  1. 友だちを作ろう。友だちになってもらおう
  2. 感謝する習慣を身に着けよう
  3. マインドフルネスは脳を静めるだけではなく改善する
  4. 学ぶのに、あるいは教えるのに、遅すぎるということはない
  5. 脳をテレビゲームで鍛えよう
  6. 「わたしはアルツハイマー病になったのか?」と疑うまえに、探すべき10の兆候がある
  7. 食事に気をつけて、運動しよう
  8. 思考を明晰にするために、十分な睡眠をとろう
  9. 永遠に生きることはできない、少なくとも今のところは
  10. 引退は絶対やめよう、そしてノスタルジアを大切にしよう

ざっくり話すと、加齢を受け入れながら、リラックスをしつつ、前向きに脳を使う事で、年齢以上に脳の力を引き出すことができます。

例として「5章のテレビゲームについて」を挙げます。

テレビゲームによって脳は鍛える事はできる?

これは、ある実験によるもの。

ゲームをしない22歳の若者と、ゲームをした平均年齢73歳の高齢者では
ゲームをした73歳の高齢者の方が前頭前皮質の脳活動が若かった

という話です。

平均年齢73歳の高齢者は「ニューロ・レーサー」というゲームを4週間にわたって楽しんだとのこと。そして、その効果は6カ月も持続したそうです。

ニューロ・レーサーの話は有名なようで、他の記事でも挙げられています。
https://www.j-cast.com/2013/09/15183203.html?p=all

全てのゲームで脳を鍛えれるか?という疑問はありますが、70代の高齢者でも20代の若者より脳活動を若くできる可能性があるという事です。

もちろん、脳は衰えるため、全盛期の脳活動まで回復できるかはわかりません。
しかし、記憶力も使えば使うほど改善していきます。

脳を使わない手はありません。

健康な脳について、エピソードで理解を深めよう

この本はエピソードとハウツー本の両方の面をもった本です。
3章のマインドフルネスに関しても、結論は「脳を静めるだけではなく改善する」という1ページに4つのポイントがまとめられていますが、およそ30ページも使い、脳の加齢やコルチゾールの関係性。それを改善するためのマインドフルネスの話が記載されています。

但し、専門用語が多く理解し難い

私はエピソード関連はしっかりとは読めておりません。

理由は専門用語が多かったり、馴染みの薄い話が多いこと。
そして、ついつい結論だけを知りたくなる人間なので、流し読みをした箇所も多かったです。

しかし、人によってはしっかりと原理を知りたい人もいるはず。
そんな原理や脳の働きを把握したい人には、おすすめできる一冊です。